さく井とは
地下を掘って、未来を支える。
それが、「さく井」という仕事。
さく - せい【鑿井】
さく井は「さくせい」と読み、漢字で書くと「鑿井」。
その意味は「井戸を掘る」こと。
主に機械を用いて地下に穴を開けて、掘削を行い、井戸や揚水設備などを設置します。昨今ではカーボンニュートラルやSDGsの観点からも注目されており、再生可能エネルギー分野での「地中熱」の活用や、天然資源のひとつである「地下水」の利用を通して、未来の暮らしをサポートする重要な役割を担うことが期待されています。
4つの主な事業
地中熱
地中熱って、どんなもの?
地中熱とは、比較的浅い地層部分にある低温度の熱を意味します。
深さ75m~100mの地中の温度は、1年を通して10℃~15℃前後で安定しています。太陽光や風力エネルギーと比べると、季節・天候・時間に左右されない安定したエネルギー源といえます。
実は身近にあるヒートポンプシステム
ヒートポンプシステムは、身の回りにあるエアコンや冷蔵庫などにも使われている技術です。地中から熱をかき集め、少ない投入エネルギーで大きな熱エネルギーを作り出す仕組みです。
防災井戸
災害時に役立つ防災井戸
手押しポンプ式の井戸で、地下水を確保できます。基本的に飲用には使えませんが、取水量は無制限で誰でも手動で扱えるので、災害時には心強い存在です。地下構造物のため地震の揺れには非常に強く、メンテナンスもほぼ必要ありません。
公共ならびに
自家水道システム
地下水を井戸から安定供給
長い年月をかけて高地から脈々と流れてくる地下水を、井戸を掘削して取水します。地下水は循環型の資源であるため、供給量以内で利用すれば安定的に使用できます。
温泉
温泉熱からひろがる新たな可能性
温泉井戸は全国に存在しており、温泉熱は地域固有の熱源として高いポテンシャルを持っています。近年では、温泉旅館だけではなく、観光施設や商業施設でも温泉熱を熱・電気エネルギーとして利用する事例も増えています。